IWABEメッセージ
第252回 慣れと油断
毎週木曜日になると変化があります。営業的な変更。財務では資金の有り様と銀行問題。そして安全対策と工事工程等種々雑多であり、ついでにと大型工事の設計変更が発生します。まさに一週間の中間日です。それは、油断という心の隙間から発生するということが解りました。振り返ってみたいとおもいます。どういうときに仕事がうまくいって、どういうときに失敗をしたのかを。これは難題です。しかし、注意深く取り組んだ仕事での失敗は意外にも少ないのではないでしょうか。面倒だと思えば、普段よりもいろいろ考え、多くの準備をせざるを得ません。失敗はほぼ習慣になっているような仕事で発生する場合が多いものです。それが木曜日なのかもしれません。慣れが油断をうみ、不注意が自ら大きな落し穴へと誘うからです。油断とはときとして分別に欠ける行動をとることです。仕事を実行するときは多少の勇気は大切ですが、猪と素手で格闘するような無謀さはいりません。無鉄砲で仕事に取り組みながら結果を省みない人とは、一緒に仕事をする気にはなりません。頼りになるのは、実行の前に慎重に熟慮して計画をたてて成功させる人です。むろん慎重しすぎは困ります。どのあたりで良しとするかは難しいところですが、二回確認してみることが大切なのでしょう。慣れた仕事だからこそ、油断することなく意識しながら確認し復唱することです。仕事をより向上させるためには、新たな能力を身につけることが先決だと思い込みやすいものです。それよりも大切なことがあると思います。今まで学んだことを疎かにしないことです。毎日繰り返される仕事や作業。思考に気を抜かないこと。慣れているので、改めて考えることすらしない。得てして、そこに過ちが隠れています。わかりきっているかのごとく決めつけて進めてはいないでしょうか。
もしかすると今日はいつもとは何かが違うかも知れないのです。丹念に確認していきたいと思います。木曜日には些細なこともおろそかにしない姿勢をもう一度追求することです。これこそ安心して仕事を進める方法であると思います。