IWABEメッセージ
第243回 仕事と油断
今期(60期)を振り返って反省してみたい。どういうときに仕事がうまくいって、どのようなときに失敗をしたかを。これは難題だと思う。注意深く取り組んだ仕事での失敗は意外にも少ないことが多い。熱を入れ小さめに動き念には念を入れて施主のために働く。営業的には是が非でも受注するという気魄だ。面倒だと思えば普段よりも色々なことを考え、多くの準備をせざるをえない。失敗は、ほぼ習慣になっているような仕事で発生する場合が多い。それは慣れが油断を生み、不注意と時間を甘くみることで、自ら大きな落し穴へと誘う。厄介なのは、力を過信し、決断不足と共に油断し、時として分別に欠ける行動をとることだ。仕事を実行するときには多少の勇気は大切だが、虎と素手で格闘するような無謀さは無能といわれても当然である。無鉄砲で仕事に取り組み「なるようになれ」の姿では、とても一緒に仕事をする気にならない。それこそ命と生活を守る人間のやることではない。頼りになるのは、実行前に慎重に熟慮して計画を立てて成功を期する人なのだ。しかし、計画する場合は賛成者が多い時は要注意だ。そこには逃げの心理が覗くことを忘れてはいけない。その行動こそが社会で生きるための基本である。予算書、施工計画や事務業務等意識の全てではなかろうか。
田原町は20m、南知多町では12m、武豊町は3.5m。これは津波の高さだそうだ。地震についての研究は進んでいるとはいえ、現在でも地震がそんなに簡単に予知できるものではない事は、多くの専門家も認めている。例えば紙をゆっくり引張って、何秒後に破れるか予測できるでしょうか。これを計算で求めるのは容易ではありません。紙の強さや引張るスピードがわかっても、破れる瞬間が何時かとなると難しい。地震は同じ断層が何度も起している。その歪が蓄積するのは数10年から数1000年に対して断層が滑るのはほんの数秒から数10秒です。現在のサイエンスの力では摩訶不思議の予測ではないでしょうか。心配無用とは言いませんが無理ではないでしょうか。マスコミも学界の人々も一度も答えを出した事はありません。しかし、少々悩むこのごろです。