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第264回 素朴な疑問

 タワークレーンは高層建物の資材を効率的に運ぶため重要な役割を果します。ビルの階高が高くなるに合わせて、自分で登っていきます。タワークレーンには、マスト(支柱)を継ぎ足してのぼる「マストクライミング方式」と、クレーンを床に固定してマストを引き上げ、本体がのぼる「フロアクライミング方式」があります。工事が終了して解体されるときは、それぞれ違う方法で解体されますが、作業は1週間程度ですみます。気づくとクレーンが消えたような錯覚に陥るかもしれません。現在、当社の施工しているビルでは「マストクライミング方式」が一般的です。建物にそってマストを設置し、上部にマストを継ぎ足してのぼっていきます。マストは順次壁つなぎ材で繋いでいきます。解体するときは逆の手順で本体を下げてマストを取り外していきます。岡崎康生に建設中の現場では、なんと3ヶ所も建っています。タワーの愛称は親愛の気持ちをこめて、1号タワーは「家康公」。2号タワーは「四天王」とし、3号タワーは「安全第一」と岡崎城に因んで名付けてあります。大声でニックネームを呼びトラックを横付けして作業をしています。圧巻です。どうぞ見学にお出掛け下さい。
 「お天道様が見ているよ」。「お天道様に申し訳ない」。昔からよくこんなことをいわれました。お天道様は、いうまでもなく太陽のことですが、このような使われ方をするとき、太陽というより、むしろ「天」、「神」に近い存在だったと思います。こっそり何かをしようとして見つかったとき、「お天道様が見ているよ」。ご飯を残すと「お天道様に申し訳ない」。人が見ていようといまいと、天は全てお見通しなのだから。悪いことをしたり、嘘をついたり、モノを粗末に扱ってはいけない。この教えは子供心に結構響いたものです。又、「罰が当たりますよ」、「閻魔様に舌を抜かれますよ」というのもありました。悪いことをするとバレなくても、いつかその報いは確実にやってきます。この言葉は結構有効です。「怖いものなし」の子供達にとっては人間としてやってはいけない道徳教育の基本でしょうか。
 参考にして下さい。

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