IWABEメッセージ

Messages

第268回 忠臣蔵の本音

 思い悩むことが多くなっています。三河の幡豆町にある吉良義央公。忠臣蔵でいう悪人の代表格といわれる吉良上野介です。その菩提寺である華蔵寺へ参拝することを常としています。等身大の木像があり土地の殿様として愛慕されている姿が目に映ります。黄金堤塩田等の建設や高家として儀式指南をするお役目で幕府と朝廷との結びつけが大でしたが、地元の人々はどの様に考えていたのでしょうか。上洛の帰りには農耕馬に跨って領内を巡察したそうです。その姿は郷土玩具の吉良の赤馬として残されています。田植を終えた風景に赤い名鉄蒲郡線のわずか2両編成の電車が領地を走り去っていきます。その愛らしさは殿様が赤馬に乗っているようです。吉良は、常に悪者扱いで特に維新の後に天皇から大石らは忠臣だと評価されました。しかし、そのいじわるとは関係なく名君として尊敬されています。茶の湯を極め、風流人でもあります。研究するに価すると考えました。なぜかというと苦しい時代に生きている建設人であるからです。人生を棒に振った有名な男を反面教師として勉強するためです。忠臣蔵の発端をつくった赤穂藩主の浅野内匠頭を分析すると、彼は何事も「ちゃんと教えてもらえる」と思ったのではないでしょうか。彼は悪い男ではないのですが英明ではなかった。海千山千の吉良上野介に一般的な意地悪をされただけでキレてしまった。今の社会でも浅野内匠頭予備軍は少なくありません。周りには吉良上野介は大勢いるのだからと心しておかなくてはならないのです。
 今年も社員慰労会が会社設立60周年も祝って三河湾リンクスで開催されました。すばらしい会社になったものです。共に戦ってくれた社員の力添えがあったればこそです。いかなる時もバックアップして頂ける御施主様の御蔭でもあり、協力業者、銀行等の御導きがあったことが大であります。三大プロジェクトの工事もしかり、数多くの工事を御下命して頂き今年度は空前の工事量です。社員を守るため謙虚にして驕ることなく一層努力する覚悟です。社員一同の力添えを強く期待致します。7月1日より63期が動きます。共に頑張りましょう。

岩部建設株式会社 〒470-2345 愛知県知多郡武豊町字西門74番地 TEL 0569-72-1151

© 2006 Iwabe Corporation